47SAMURAI
47サムライとは、2020年7月23日に全国47ヶ所で一斉に竹あかりを灯す各都道府県のリーダーです。「自分たちのまちは、自分たちで灯す」を合言葉に集まったそれぞれのまちで活躍する、自営業、公務員、アーティスト、僧侶に主婦まで様々な職業をもったサムライたち。それぞれのふるさとへの想いを胸に、各地で竹あかりを灯します。
47 SAMURAI 全国のサムライたち
47 SAMURAI MESSAGE サムライからみなさんへのメッセージ
【47 SAMURAI MESSAGE】
DAY 01 徳島サムライ 桧垣健より
【47 SAMURAI MESSAGE】
DAY 02 栃木サムライ 鈴木日奈子より
【47 SAMURAI MESSAGE】
DAY 03 山梨県 戸田聡より
【47 SAMURAI MESSAGE】
DAY 04 岩手サムライ 高橋祐樹より
【47 SAMURAI MESSAGE】
DAY 05 千葉サムライ 田山歩より
【47 SAMURAI MESSAGE】
DAY 06 岐阜サムライ 横山大周より
【47 SAMURAI MESSAGE】
DAY 07 山形サムライ 千葉陽平より
【47 SAMURAI MESSAGE】
DAY 08 愛媛サムライ シーバース玲名より
【47 SAMURAI MESSAGE】
DDAY 09 宮崎サムライ 高橋 慶彦より
【47 SAMURAI MESSAGE】
DAY 10 静岡サムライ 片山 和幸より
【47 SAMURAI MESSAGE】
DAY 11 長野サムライ 工藤 翔より
【47 SAMURAI MESSAGE】
DAY 11 新潟サムライ 小川 茂秀より
【47 SAMURAI MESSAGE】
DAY 13 香川サムライ 山地 英明より
【47 SAMURAI MESSAGE】
DAY 14 青森サムライ 木村 亜紗子より
【47 SAMURAI MESSAGE】
DAY 15 北海道サムライ 横山 芳江より
【47 SAMURAI MESSAGE】
DAY 16 秋田サムライ 佐藤 良一より
【47 SAMURAI MESSAGE】
DAY 17 京都サムライ 大森 勇志より
【47 SAMURAI MESSAGE】
DAY 18 宮城サムライ 三井 紀代子より
【47 SAMURAI MESSAGE】
DAY 19 兵庫サムライ 横田 親より
【47 SAMURAI MESSAGE】
DAY 20 山口サムライ どさけんより
【47 SAMURAI MESSAGE】
DAY 21 富山サムライ 金岡 正法より
【47 SAMURAI MESSAGE】
DAY 22 福岡サムライ 草野 結実より
【47 SAMURAI MESSAGE】
DAY 23 愛知サムライ代理 西垣 尚太郎より
【47 SAMURAI MESSAGE】
DAY 24 広島サムライ 佐渡 仁美より
【47 SAMURAI MESSAGE】
DAY 25 大分サムライ 上野 真より
【47 SAMURAI MESSAGE】
DAY 26 島根サムライ 田中 淳央より
【47 SAMURAI MESSAGE】
DAY 27 長崎サムライ 間 俊輔より
【47 SAMURAI MESSAGE】
DAY28 沖縄チームより
【47 SAMURAI MESSAGE】
DAY 29 福島サムライ 福島 勉より
【47 SAMURAI MESSAGE】
DAY 30 群馬サムライ 大堀 由里より
【47 SAMURAI MESSAGE】
DAY 31 和歌山サムライ 谷 正義より
INTERVIEW インタビュー
竹あかりには
敵をも味方にする「ちから」がある
和歌山サムライ 谷 正義
高齢者の介護や障がい者の計画相談のお仕事をされている谷 正義さん。竹あかりを通じて様々な不思議な出来事を経験しているという。その中の一つを紹介する。
2018年7月、谷さんの娘が同級生たちから「いじめ」られていることを知った。ショックだった。普段から福祉の世界で生き、少しでも良い世の中にしようと地域貢献やボランティアに尽力していた。にもかかわらず家族さえ守れなかったことが悔しかった。その直後の8月、初めて竹あかりと出会った。その美しさに魅了され、自身も制作することを決意。和歌山県各所で仕事の合間に演出を重ねていった。その様子はメディアで紹介され、ボランティアや支援を申し出てくる人も現れるようになっていった。
メディアを通して一人の初老男性と知り合った。話す内にその方が娘をいじめた一人の祖父であることが判明。心底驚いた。同時に「竹あかりには敵をも味方にする。そんな不思議な力がある」と確信した。谷さんは「和歌山県竹あかり実行委員会」を立ち上げ、竹あかりの制作・普及に取り組んでいる。谷さんは語る。「竹あかりは灯して終わりじゃないと思います。竹あかりをきっかけに、人と人や、人の気遣いや思いやりが次々につながっていく。そのことが目指すことであり、竹あかりを開催する意味なんです。」
竹あかりを通じた恩返し
副実行委員長/川渕 皓平(canaarea)
三重県は伊賀で竹あかりを制作する川渕皓平さん。「canaarea(カナエリア)」という竹あかりによる演出を生業とする、正真正銘のプロだ。川渕さんの作品はとても繊細。竹あかりを通じて「誰も見たことのないものをつくり、見た人みんなに感動して欲しい。そのためには一切妥協しない」という思いが徹底している。 川渕さんと竹あかりの縁は深い。22歳の頃、世界一周旅行中に知り合った「ちかけん」の池田親生さんに誘われ、ちかけんメンバーとして熊本で共同生活をしながら竹あかりを制作していた。川渕さんには忘れられない光景がある。それは熊本城の周囲を竹あかりで彩る「みずあかり」に初めて関わったときのこと。明かりが灯った瞬間の景色に「ビビって」しまった。言葉にはできない感動があった。以来、川渕さんにとって、「世の中が幸せになるためのツール」として竹あかりは「とってもしっくりくる」ものだという。 川渕さんは「みんなの想火プロジェクト」に関わった一人でも多くの人間が、竹あかりでつながり、少しでも良い世界を築き上げていくきっかけなれば、と願っている。
みんなの想火を
島の子どもたちにとっての思い出に
福岡サムライ/草野 結実(しまカフェ)
七夕伝説の発祥の地と言われるのが福岡県宗像市に位置する大島という、福岡県最大の離島だ。大島の宗像大社中津宮の境内には「天の川」が流れ、その両側には牽牛神社と織女神社が祀られている。中津宮では鎌倉時代から800年ものあいだ連綿と七夕祭が行われてきた。この七夕祭に竹あかりを2016年から灯しているのが「しまカフェ」の人たちだ。 しまカフェは主に草野結実さんと成田由子さん、豊福未紗さんの3人で活動をしている、大島を盛り上げるための様々なPR活動を行うグループ。その中で草野さんが福岡のサムライとして手を上げた。大島生まれの草野さんは、3人の育児の傍ら「musubi cafe」を経営している。 これまで3回の竹あかりで、人の輪は確実に広がっていった。この輪がみんなの想火では「全国に広がり、盛り上がっていくことが大事」だと語る草野さん。2017年に大島を含めて宗像市が世界遺産になったとき、島民にとっては実感がわかず盛り上がったとは言い難い状況があった。草野さんは「一緒にしましょう」と声をかけることを大事にしたいと語る。「みんなの想火も世界遺産と同じで島民にとっては関係ないかもしれない。でも『みんなの想火』に参加することで、島の子どもたちにとって日本全国のみんなと繋がることを、自分たちの良い思い出にしてほしい」。