日本全国47都道府県で「竹あかり」に平和の願いを込めて同日に灯すことを通じて、自分たちのまちに本気で向き合う意思を持った仲間を地域の垣根を超えて全国で繋いでいく「みんなの想火(そうか)」プロジェクトの、2022年キービジュアルを2022年5月9日(月)に発表しました。
2022年のテーマは「むすぶ、ひらく。」
キービジュアルは、ロープアーティストのHajime Kinokoさん x 車椅子モデル・葦原海(あしはらみゅう)さん x「竹あかり」という初のコラボレーションによって制作。「竹あかり」が灯る竹林に、赤い縁(ロープ)をむすんで日本地図を描き、そこに日本古来から伝わる垣根を超える象徴的存在としてかぐや姫(葦原海さん)が闇夜の竹林の中、赤い糸で紡がれた日本列島に降臨した姿を描かいています。
「みんなの想火」は、世界竹の日である9月18日に開催予定。全国各地で共に灯してくださる地域リーダーを5月21日まで募集中です。
【キービジュアル制作チームクレジット】
池田親生(Chikao Ikeda) CHIKAKEN Producer
佐藤かつあき(Katsuaki Sato) Katsuaki inc. Creative director
関尚美(Naomi Seki) 関尚美デザインオフィス Art director / Artist
Hajime Kinoko Shibari / Rope Artist
<assistant>
ZIMA(Team Ropes/rope assistant)
Ludo(Team Ropes/rope assistant)
葦原海(あしはら みゅう) Myu Ashihara Model
澤田直大(Naohiro Sawada) Photographer
毛利仁美(Hitomi mohri) Tierra Hair make
仲次達也(ナカスタツヤ) Nakasu Tatsuya イニタリー Drone
<撮影強力>
若山農場 株式会社ワカヤマファーム Wakayama Farm 撮影場所(竹林)
CHIKAKEN Bamboo Lights 竹あかり(協力)
キービジュアル制作アーティスト・クリエイターからのコメント
佐藤かつあき(Katsuaki Sato) Katsuaki inc. Creative director
言語化不能の「企み」。
首謀者は池田親生であることは間違いないのだけど「みんなの想火」というだけあって、みんなで作るアートであり、お祭りであり、キャンペーンであり、コミュニティでもあるという前代未聞の「企み」。日本中の地域を巻き込んで、3年続いたことがまず驚き。このまま30年くらい続けてほしい。その時にはじめてこの「企み」が何だったのか分かるような気がする。キービジュアルも2年目からは世界的なアーティストとコラボするようになり、表現したい世界観が少しずつ見えてきたような気もします。闇夜の竹林の中、かぐや姫が赤い糸で紡がれた日本列島に降臨したビジュアル。日本的な要素で構成されていながら、どこか西洋的なビジュアル表現は池田親生の脳内そのもののような気がしました。
ー1年目と3年目の違いー
東京オリンピックの年に、世界に対して祝福とおもてなしの表現としてのアクションが始まりだったと思うのですが、コロナ禍になって少し意味合いが変わってきたと思います。それでもブレずに変わらない価値観が「みんな」という言葉。やっぱりCHIKAKEN創業以来、彼らが一番大切にしている言葉だと思います。僕は池田親生の言う「みんな」の表すものは、漢字で「和」、英語で「ハーモニー」だと解釈しています。僕はこの「企み」が年を重ねるたびに、浮世絵や富士山、芸者のように、新しい日本のイメージのひとつに昇華され、世界に広がると確信しています。「竹あかり」はそれだけの強度を持った文化です。1年目と違って、ますますその強度が増し、鋭くなって来たと思います。
関尚美(Naomi Seki) 関尚美デザインオフィス Art director / Artist
一年目、二年目を経て私たちの想像を超えた『何か』が生まれる瞬間を見ました。
目に見える物体とも違う、絆と呼ぶにはそれだけでは無い。
きっとこの三年目を終えた時、また新たな『何か』に出会えるのだろうと期待しています。
<制作への想い>
このビジュアルに、どこか艶めかしく、そして動と静の共存が在るのは、長い間の構想と、その場を感じ皆の熱量で作りあげられた両面があるからだと思います。
それぞれのプロフェッショナルが、互いの表現を受け取り合いながら完成していったこのビジュアルは、イメージの結合をし、放ち、を繰り返し、時がきて開花したような、
まさに、
「むすぶ、ひらく。」が表現されていると思います。
Hajime Kinoko Shibari / Rope Artist
縛りっていうのは”結び”と同じで”結び付き”みたいなところで縛っていたりします。
縛る時のインスタレーションの時って、必ず何かロープの縁(フチ)を縛っていかなきゃいけないんです。
縁(フチ)って”エン”とも読みますよね。
縁(エン)を縛っていくんで、縁結び的な、運命の赤い糸をイメージしています。
人のつながりや血の繋がりなど、赤というのは”つながり”を連想します。
その赤色を使って、作品を作ることで、皆さんが繋がり、協力し合い、今の世の中を乗り切っていけたらな。と思います。
葦原海(あしはら みゅう) Myu Ashihara Model
昨年もキービジュアルをやらせてもらいましたが 去年と全然違いましたね。去年は、 竹あかりの刀と衣装でシンプルに、それだけで勝負だったんですけれど、今回は、 リアルな生の竹で作られた竹あかりとロープという、全く違うビジュアル撮影ができて本当にシンプルに楽しかったです。
このロープの乗り心地は、最初は怖かったですね。
でも、これほどまでに耐久性を持って結べるのが、純粋にすごいなと思いました。
澤田直大(Naohiro Sawada)Photographer
竹あかりにかける、日本全国のサムライ達の想い。
映像の力を通して、その想いが届くべき人達にしっかり届くよう想いを持って作りました。
日本を越えて、全世界にその想いののろしが届きますように。
毛利仁美(Hitomi mohri) Tierra Hairmake
今回が竹あかりと縛りで日本を結ぶということで、それだけでもものすごくインパクトのあるインスタレーションのため、ヘアメイクはシンプルなものにしました。
髪の毛の結び目ポニーテールの結び目のところにも結構しっかりゴールドの金粉を乗せているのでそこはちょっと後ろ見えないかもしれませんが、後ろまでしっかり作り込んでいるのがこだわりのポイントだと思います。
日本のひとつの文化として世界の方々が注目するようなイベントになったらいいなという思いが、今回携わらせていただくことでとても強くなりました。
仲次達也(ナカスタツヤ) Nakasu Tatsuya イニタリー Drone
全国で赤い紐で繋がれたサムライが日本の導火線になることを期待しています。